ロームが半導体生産拡大へ、宮崎の大規模施設取得

荷主半導体など電子部品メーカーのロームは13日、太陽光発電事業を手がけるソーラーフロンティア（東京都千代田区）の旧国富工場（宮崎県国富町）を取得することで合意したと発表した。施設は40万平方メートルの敷地に23万平方メートルの延床面積を誇り、ロームの主力生産拠点として活用される。

脱炭素社会の実現に向け半導体市場は活発化するなか、特に自動車や産業機器市場では電動化を中心に技術革新が急速に進み、パワー半導体やアナログ半導体を中心に需要が増加している。ロームは半導体の安定供給を実現するため、主力のSiC（シリコンカーバイド）パワー半導体を中心に生産能力の拡大を図る。SiC生産能力は2030年に21年比で35倍にまで拡大する見込み。

11万5000平方メートルをSiCを中心とした生産棟として活用し、6万平方メートルを事務所や物流倉庫、研究開発拠点とする。また、施設の一部はソーラーフロンティアが継続利用する。

▲半導体の主力生産拠点となるソーラーフロンティアの旧国富工場（出所：ローム）

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

LOGISTICS TODAY編集部
メール：support@logi-today.com