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フォークOPに女性大卒安定採用、LSエガワで視察会

2023年7月28日 (金)

▲フォークリフトを華麗に乗りこなす女性オペレーター

ロジスティクス物流関連業種のなかで最も採用難易度が高いといわれるフォークリフトオペレーターを安定的に採用し続け、事業成長の原動力にしている会社がある。

コンビニエンスストア向けの菓子共同配送を強みとするライフサポート・エガワ(東京都足立区)の物流拠点「川口弥平センター」(埼玉県川口市)で27日、物流会社にとってとりわけ採用の困難さが指摘されるフォークリフトオペレーターとして「女性を中心とした新規大卒新入社員」を安定的に採用し、業務品質の向上につなげるという同社独自の取り組みを学ぶ視察イベントが行われ、福島県から福岡県までの物流会社7社の経営者が参加した。

視察はライフサポート・エガワとトラボックス(東京都渋谷区)の呼びかけで不定期開催されているもので、27日で10回目となった。

▲ライフサポート・エガワの江川哲生社長

ライフサポート・エガワの江川哲生社長は同社の沿革や事業の概要、31年前から行っている共同配送の取り組み、2013年から本格化させたという独自のフォークリフトオペレーター採用戦略について説明。物流会社の経営者に自社の取り組みを共有することで、「物流業界の地位向上」に生かしてもらうという開催の狙いについて、共同配送の拠点にもなっているセンター内でオペレーターらとのコミュニケーションを交えながら、庫内作業の特徴や雰囲気を伝えた。

特に新卒中心の採用戦略については、参加者から特に大きな注目を集めた。江川氏の説明によると、21年度に入社した新卒社員は14人、23年度は21人と安定しており、このうち「フォークリフトオペレーター職」として入社した大卒女性社員はそれぞれ8人と7人を占めた。

▲入社のきっかけを話すフォークリフトオペレーターのフォンさん(右)

視察中に「華麗なフォークリフトさばき」を見せてくれたのは、ベトナム出身の女性フォークリフトオペレーター、グェン・ティ・フォンさん。デモンストレーションでは軽快にフォークリフトを乗りこなし、高所にあるラックの荷物をスムーズに出し入れしてみせた。大学時代に物流を学んだというフォンさんは入社2年目で、入社前に参加した同社の説明会に参加したのをきっかけに「フォークリフトに乗ってみたい」思いが募り、入社を決めたという。

視察に参加した物流会社の経営者らは「大学を出たばかりの若い女性が自らゾーンごとのレイアウトや業務の流れをデザインした」という複数のフロアやゾーンを目の当たりにし、一様に感嘆の声を漏らし、刺激を受けた様子で、参加した多くの経営者が「今後、女性の新卒・大卒に向けた採用活動を本格的に検討したい」と話した。

ライフサポート・エガワは1962年の創業以来、菓子物流を中心に業容を広げ、現在はコンビニエンスストア向けの菓子共配を武器に全国54か所の拠点を展開している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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