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三菱化学、仏企業とバイオプラスチックの共同研究開発

2012年11月6日 (火)

荷主三菱化学は5日、フランスのフォルシア社と、自動車内装部材に使用するバイオプラスチックの共同研究開発を進めることで合意した、と発表した。

両社は2014年をメドに、自動車内装部材に適した性能を持ち、植物原料を用いたポリブチレンサクシネート(PBS)の開発を目指す。

フォルシア社は連結売上高世界6位の自動車部品メーカーで、自動車の内装システムでは世界屈指の技術を保有。燃費向上のための軽量化や、部材リサイクル率の向上など、自動車業会向けの環境配慮政策に対して率先した取り組みを行っており、特に内装部材では、使用するプラスチックの大部分を植物原料由来へ代替することを目指している。

また、三菱化学はバイオプラスチックの一種であるPBSの原料・コハク酸を植物原料化したPBSの開発も行っており、多くの有力な特許を用いて、植物原料由来PBS分野で強力なポジションの構築を進めている。

そのため、タイのPTT社と折半出資子で設立したPTTMCCバイオケム社を通じ、2015年に同国で年産2万トンのPBSプラントを建設する。

植物原料由来のコハク酸は、パイオニアであるカナダのバイオアンバー社と提携し、高効率な製造プロセスの確立を目指しており、15年にタイで稼働する年産2万トンのPBSプラントでも、原料としてこのコハク酸を使用する計画。