調査・データ日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は1日、2022年度の物流システム機器生産出荷統計調査の結果をまとめた。それによると、22年度の総売上高は前年度(5393億円)比13.8%増の6139億円と、1985年の調査開始以降で最高となった。
調査は国内主要物流システム機器メーカーを対象に、2022年4月‐23年3月までの実績を調査。対象となる25機種について、機種別に売上件数ベースで主要出荷先上位10業種を選択し、金額構成を記入する方式で行った。
機種別で市場規模が大きいものでは、パレット用やバケット用を含む「自動倉庫」が前年度比17.9%増(1391億3400万円)で、中でもバケット用は同46.7%と大幅に増加した。パレット搬送用やケース搬送用、ハンガー式を含む「コンベヤー系」は15.2%増(1611億2400万円)で、ハンガー式は減少したものの、パレット搬送用が20.3%増と伸びた。
そのほか、「仕分け・ピッキング系」が39.1%増(398億6300万円)、電動・手動を含めた「回転棚・移動棚」が25.3%増(193億3300万円)、「棚」が5.2%増(336億2800万円)、「垂直搬送機」が14.5%増(144億1000万円)、ソフトとハード、WMS(倉庫管理システム)から構成される「コンピューター」は13.2%増(434億8200万円)だった。
売上減となったのは、天井走行台車や有軌道・無軌道台車システムなどの「台車系」が1.8%減(1137億3800万円)、天井走行台車が増加したものの、台車システムは有軌道・無軌道といずれも減少した。また、「パレタイザー・デパレタイザー」は25.1%減(114億7100万円)、基数も1021台から890台の12.8%減と大幅に落ち込んだ。
国内市場が伸長した一方で、海外向けの総売上高は4.8%減の1422億8100万円と低調だった。売上構成は台車系が51%、自動倉庫が25.6%、コンベヤー系が7%と、上位3分野で8割以上を占めているが、台車系が4.5%減(725億4200万円)、自動倉庫が2.1%減(364億4600万円)、コンベヤー系が7.4%減(99億8700万円)といずれも減少した。
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