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郵船、船体の揺れ抑える係留システム試運用

2023年9月29日 (金)

(出所:日本郵船)

ロジスティクス日本郵船は9月29日、JERA(東京都中央区)とスウェーデン企業傘下であり豪州の海洋港湾資材メーカーTrelleborg Marine Systems(トレルボルグ・マリンシステムズ)と、船体の動揺を抑える係留システム「DynaMoor」(ダイナムーア)の試験運用に関する基本協定書を締結したと発表した。

ダイナムーアは、岸壁に船舶の係留索をつなぐビットの代わりに設置される、トレルボルグ・マリンシステムズが独自に開発したシステムで、小さな専有面積で設置でき、係留索の張力を電子制御式の油圧ダンパーで調節して船体の揺れを抑える。

▲ダイナムーアの使用イメージ(出所:日本郵船)

外洋に面した港では海面のうねりや、波周期が30から300秒の長周期波の影響を受けやすく、船体動揺によって荷役の中断や船舶の港外退避が発生し、港の稼働率が低下する課題がある。しかし、船側で係留索の張力を調節して動揺を抑えることは難しく、陸側では大掛かりな設備の導入が必要になるため日本国内では解決が進んでいなかったが、3社はJERA常陸那珂火力発電所(茨城県東海村)の揚炭バースにダイナムーアを設置して2024年から実際の荷役で運用し、係留された船舶の動揺低減効果と港湾作業の安全性・荷役効率の向上効果を検証する。日本国内の港にダイナムーアが設置されるのは初となる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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