ロジスティクスANAホールディングス(HD)は9月29日、子会社の全日本空輸(ANA)が、独ルフトハンザ・カーゴと米ユナイテッド航空との航空貨物共同事業(ジョイントベンチャー、JV)について、同30日付で契約停止すると発表した。2024年2月に予定されている日本貨物航空(NCA)の買収による航空貨物事業の再編を見据えたもので、欧米への貨物便運航をANAグループで吸収する構えだ。
ANAの航空貨物事業体であるANAカーゴとルフトハンザ・カーゴは14年9月に、航空貨物共同事業では世界初となる独占禁止法適用除外(ATI)の認可を国土交通省から受け、同12月からJVを介して日欧間に就航する貨物便の運航ダイヤや運賃、営業、空港ハンドリングなどを共同展開。15年4月にはユナイテッド航空と日米間の航空貨物共同事業で国交省からATI認可を受けた。
ANAHDはことし3月に日本郵船子会社のNCAの買収を発表。同HDのエアライン事業の強化に向け、航空貨物事業の拡大を重要項目に位置付けた。NCAの23年3月期の連結売上高は2182億1300万円、営業利益は618億9200万円、最終利益が482億4500万円。株式譲渡日は当初10月1日の予定だったが、国内外の関係当局による企業結合審査の完了に時間がかかることから24年2月への延期を発表している。
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