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ANA貨物部門中間、国内・国際とも輸送量減で減収

2015年10月28日 (水)

ロジスティクスANAホールディングスが28日に発表した9月中間決算のうち、貨物部門は国内線、国際線ともに減収(前年同期比)となった。

国内線の貨物収入は3.7%減って155億円、郵便収入は前年同期並みの17億円。航空貨物需要が伸び悩むなか、4月から予約販売システムを導入し、貨物代理店へ空きスペース情報をリアルタイムに提供することで需要の取り込みを図った。

また、7月以降の旅客便の増便に合わせて獲得に動いたが、円安の影響で国際線から転送される貨物が減少。輸送重量・収入ともに前年同期を下回った。

国際線は貨物収入が2.4%減の583億円、郵便収入が22%増の32億円。アジア発北米向けの自動車関連部品など三国間輸送貨物、沖縄貨物ハブを活用したエクスプレス貨物を取り込み、8月からルフトハンザカーゴAGとの航空貨物共同事業(JV)対象に欧州発日本向けの一部路線を追加。

9月から成田-バンコク-ジャカルタ-成田線を新規開設し、需要の取り込みに注力したが、日本発貨物、円安の影響を受けた欧米発日本向け貨物が伸び悩み、輸送重量・収入ともに前年同期を下回った。

■16年3月期第2四半期・国内線貨物の実績

 2016年3月期第2四半期2015年3月期第2四半期増減率(%) 
貨物収入(億円)
155161-3.7
有効貨物トンキロ(千トンキロ)
953,800963,755-1.0
貨物輸送重量(千トンキロ)
228,843236,361-3.2
貨物トンキロ(千トンキロ)
230,324236,862-2.8
郵便収入(億円)
17170.3
郵便輸送重量(トン)
15,70115,6890.1
郵便トンキロ(千トンキロ)
15,28215,446-1.1
貨物重量利用率(%)
25.826.2-0.4

■16年3月期第2四半期・国際線貨物の実績

 2016年3月期第2四半期2015年3月期第2四半期増減率(%) 
貨物収入(億円)
583597-2.3
有効貨物トンキロ(千トンキロ)
2,957,9132,742,5927.9
貨物輸送重量(トン)
396,181428,283-7.5
貨物トンキロ(千トンキロ)
1,702,0031,801,780-5.5
郵便収入(億円)
322622.0
郵便輸送重量(トン)
15,98417,251-7.3
郵便トンキロ(千トンキロ)
66,65076,484-12.9
貨物重量利用率(%)
59.868.5-8.7