ロジスティクスANAホールディングスが28日に発表した9月中間決算のうち、貨物部門は国内線、国際線ともに減収(前年同期比)となった。
国内線の貨物収入は3.7%減って155億円、郵便収入は前年同期並みの17億円。航空貨物需要が伸び悩むなか、4月から予約販売システムを導入し、貨物代理店へ空きスペース情報をリアルタイムに提供することで需要の取り込みを図った。
また、7月以降の旅客便の増便に合わせて獲得に動いたが、円安の影響で国際線から転送される貨物が減少。輸送重量・収入ともに前年同期を下回った。
国際線は貨物収入が2.4%減の583億円、郵便収入が22%増の32億円。アジア発北米向けの自動車関連部品など三国間輸送貨物、沖縄貨物ハブを活用したエクスプレス貨物を取り込み、8月からルフトハンザカーゴAGとの航空貨物共同事業(JV)対象に欧州発日本向けの一部路線を追加。
9月から成田-バンコク-ジャカルタ-成田線を新規開設し、需要の取り込みに注力したが、日本発貨物、円安の影響を受けた欧米発日本向け貨物が伸び悩み、輸送重量・収入ともに前年同期を下回った。
■16年3月期第2四半期・国内線貨物の実績
2016年3月期第2四半期 | 2015年3月期第2四半期 | 増減率(%) | ||
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貨物収入(億円) | 155 | 161 | -3.7 | |
有効貨物トンキロ(千トンキロ) | 953,800 | 963,755 | -1.0 | |
貨物輸送重量(千トンキロ) | 228,843 | 236,361 | -3.2 | |
貨物トンキロ(千トンキロ) | 230,324 | 236,862 | -2.8 | |
郵便収入(億円) | 17 | 17 | 0.3 | |
郵便輸送重量(トン) | 15,701 | 15,689 | 0.1 | |
郵便トンキロ(千トンキロ) | 15,282 | 15,446 | -1.1 | |
貨物重量利用率(%) | 25.8 | 26.2 | -0.4 |
■16年3月期第2四半期・国際線貨物の実績
2016年3月期第2四半期 | 2015年3月期第2四半期 | 増減率(%) | ||
---|---|---|---|---|
貨物収入(億円) | 583 | 597 | -2.3 | |
有効貨物トンキロ(千トンキロ) | 2,957,913 | 2,742,592 | 7.9 | |
貨物輸送重量(トン) | 396,181 | 428,283 | -7.5 | |
貨物トンキロ(千トンキロ) | 1,702,003 | 1,801,780 | -5.5 | |
郵便収入(億円) | 32 | 26 | 22.0 | |
郵便輸送重量(トン) | 15,984 | 17,251 | -7.3 | |
郵便トンキロ(千トンキロ) | 66,650 | 76,484 | -12.9 | |
貨物重量利用率(%) | 59.8 | 68.5 | -8.7 |