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王子HD、筆記可能なセパレーターなしラベルを開発

2012年11月28日 (水)
筆記可能積層型「セパフリー」用途例

筆記可能積層型「セパフリー」用途例

サービス・商品王子ホールディングスは28日、研究開発本部管下の機能材研究所(東京都江東区)と100%子会社で機能材カンパニーに属する新タック化成(愛媛県四国中央市)が、セパレーター(剥離紙)のない粘着ラベル「セパフリー」シリーズとして、油性ペンやボールペンなどで筆記が可能な新商品を開発した、と発表した。

一般のラベルは使用後にセパレーターがゴミとなるが、環境意識の高まりを受け、セパレーターのない粘着ラベルが普及しつつある。しかし、紙基材上に剥離層が設けられているため、筆記した際にインキをはじいたり、定着が悪く擦ると消えてしまうといった課題があった。また、ボールペンではペン先が滑ってしまうため、筆記できなかった。

筆記が可能なタイプも一部で販売されているが、長期保管している間にラベルを剥がしにくくなるという課題や、剥がしたラベルのカールが大きくなるため、貼付したラベルが剥がれ落ちてしまう問題点があった。

新たに開発したラベルは、王子グループの紙基材の中から最適なものを選択し、その表面に特殊剥離剤を塗工することで油性ペンやボールペンによる筆記性を付与。

ラベル裏面には特殊粘着加工を施し、長期保管でラベルが剥がしにくくなる現象を抑え、「どこでも貼り付けられ、しかも貼付したラベルが剥がれ落ちないようにする」ことで使用環境の幅を広げることに成功した。

剥離紙ゴミの処理を省ける上に嵩張らないコンパクトな積層タイプとなっており、持ち運びが容易で筆記性を持つことから、荷札用ラベル、引越用ラベル、警告用ラベル、工程管理用ラベルなどの用途に使用することができる。

■問い合わせ先
新タック化成加工品事業本部
谷野祐治氏
TEL:0896-58-4141