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韓国、来年にも北極海航路の試験航海を実施

2012年11月28日 (水)

行政・団体国土交通省は28日、日韓海運協議(23日開催)の結果概要を公表した。協議は23日、韓国・ソウルで開催され、海事当局のほか、日本側から日本船主協会、外航海運事業者、日本海事センターが、韓国側から海運事業者、沿岸貨物協会、韓国海事協会などが参加した。

協議では、海運政策に関する情報交換、北極海航路の利用、EUによるイラン産原油の輸送に関する再保険禁止措置、パナマ運河通航料、海賊問題などをテーマとした。

このうち、北極海航路の利用については、気候変動に伴う航行可能海域の拡大で、北極海航路の商業航海に多くの国が興味を示す中、韓国もエネルギー輸送の観点から基本計画を作成中であること、ロシア、デンマーク、ノルウェーなどと協議を進めていること、来年には試験航海を実施したい意向であることなどの説明があった。

日本からは、1992年以来、海洋政策研究財団(OPRF)で実船航海(1995年)を含めた研究実績があること、最近の海運の状況を踏まえ改めて商業航海の議論が始められている状況であること、昨年5月の日・ノルウェーの協力覚書に協力が盛り込まれていることなどを説明した。