NTTデータ研、物流CO2排出量算定コンサルを開始

環境・CSRNTTデータ経営研究所（東京都千代田区）と日通総合研究所（東京都港区）の両社は28日、共同で国内のグローバル企業向けに「スコープ3物流CO2排出量算定、削減効果評価指標策定コンサルティング」の提供を開始したと発表した。

一定量以上の物流を委託している国内企業は、省エネ法の荷主制度で国内の委託物流に関わるCO2排出量の算定報告が義務付けられているが、国外の物流は算定報告の範囲には含まれておらず、統一された算定手法は定められていないため、各国の実態を踏まえた算定は困難な状況にある。

特に、外国内の物流は、国ごとに輸送手段や輸送車輌の性能が異なるため、算定に必要なCO2排出量原単位の把握が大きな課題となっている。

そこで、NTTデータ経営研究所のカーボンマネジメントコンサルティングを通じて得た海外算定評価手法に関する知見と、日通総研の国内物流業務で蓄積されたノウハウを生かし、外国での物流CO2排出量算定や評価手法に関する課題解決を目的としたコンサルティングの提供を開始したもの。

既に国内大手グローバル企業へコンサルティングの提供を開始しており、両社は今後3年間で30社の受注を目指す。