DHLがオートストアと提携深化、保管容量1.5倍に

国際独DHLは7日、自動保管・搬送システムを専門とするロボティクス企業オートストア（ノルウェー）との提携を拡大すると発表した。グローバル規模での倉庫自動化を一層推進し、在庫保管容量を1.5倍に引き上げる。

▲オートストアの自動倉庫ソリューション（出所：DHL）

DHLの拠点では、すでに9件のオートストアの自動化プロジェクトが進行しており、今後さらに4件のプロジェクトを計画中。現在稼働中の9件のプロジェクトでは計80万個のビン（自動倉庫の専用コンテナ）が作動しており、今後の4システムの稼働でビン数は計120万個に増加する見込み。将来的には既存の施設に加え、5件の自動化施設の建設を計画している。

2012年の両社の提携以来、シンガポール、ポーランド、ドイツ、オーストラリア、米国の各地のDHL拠点で先進的なソリューションを採用。すでに運用中の施設では自動化の拡張を続けており、現在は世界中で1000台以上のロボットが稼働し、運用効率と生産性を大幅に向上させている。

オートストアの自動化保管・搬送システム技術は、限られたスペースで在庫を効率的に保管するため、高度にモジュール化された上で拡張性の高い設計となっており、EC（電子商取引）やファッション、電子部品など小口製品を取り扱う事業に適応する。DHLはオートストアとの提携を深めることで多様な顧客ニーズへの対応力を高める。

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LOGISTICS TODAY編集部
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