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JR貨物が通期業績予想を下方修正、営業赤字に

2023年11月9日 (木)

財務・人事日本貨物鉄道(JR貨物)は9日、2024年3月期の通期業績予想を下方修正した。連結業績について、売上高を前回予想から38億円減の1937億円に引き下げ、営業損益は35億円引き下げて3億円の赤字に、経常損益は36億円減の損益なし、最終利益を11億円減の1億円とする。収入面、利益面で前期を上回る見込みも予想は引き下げた。

同日発表した24年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同月比0.3%減の903億6600万円、営業損益が19億2600万円の赤字(前年同期は17億4900万円の赤字)、最終損益が7億1500万円の赤字(同23億9400万円の赤字)だった。

主力の鉄道ロジスティクス事業の売上高は1%増の807億円、営業損益は74億円の赤字(前年同期は77億円の赤字)。コンテナは自動車部品が半導体不足の解消が進み自動車生産が回復傾向に、農産品・青果物は記録的な猛暑で玉ねぎなどの収穫量減となったが、前年奥羽線不通による減送があったことで前年を上回った。化学薬品および化学工業品、紙・パルプは前年を下回り、全体では1.9%減の減収となった。車扱は行動制限の緩和で石油が伸びたほか、セメント・石灰石も増加するなど全体で8.4%増となった。コンテナ・車扱の輸送量合計では1.1%増だった。

運輸収入では前年を下回り減収となったが、東京レールゲートEASTが2022年7月に完成し、順調に稼働していることから営業収益は増収となった。経費面では、安全の確立、安定輸送の確保、輸送品質の維持などの事業継続に必要な経費は着実に執行したが、資源価格や原材料価格の高騰を受け、不要不急の工事や施策についてより一層の見直しを行い、さらなるコストの削減に取り組んだ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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