ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

プロロジスパーク盛岡が完成、日通が入居

2023年11月28日 (火)

▲プロロジスパーク盛岡(出所:プロロジス)

拠点・施設プロロジス(東京都千代田区)は28日、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク盛岡」(岩手県矢巾町)が完成したと発表した。北東北では希少な大型物流施設で、同地の物流ハブとして機能する同拠点には、日本通運が入居することも明かされた。

トラックドライバーの時間外労働への上限規制強化、災害への備えへの対応として、東北エリアでの拠点分散化の動きが強まっており、プロロジスは北東北の物流ハブ拠点として開発地周辺のニーズが高まると予想し、進出を決めた。北東北エリアの拠点戦略見直しを図る日本通運には全体の20%を貸すほか、日用雑貨、食品を中心とする複数企業から引き合いを受けているという。

▲北東北と南東北の中継拠点としても機能する(クリックで拡大)

同施設は鉄骨造の地上3階建て、延床面積は9万9605平方メートル。東北エリアの物流動脈である東北縦貫自動車道・盛岡南インターチェンジ(IC)から4.7キロ、県道13号からも1.5キロと近く、南は仙台、北は本州最北まで3時間以内に捉えるなど、青森、秋田、岩手の東北3県をはじめとした北東北の広域配送に適している。

施設面では上り下り専用のスロープを設置し、各階のバースに45フィートコンテナセミトレーラーの接車が可能。1フロアでの賃貸面積は最小5000平方メートルから最大1万9000平方メートルまで、最大12企業が入居できる。1階は低床式で、床荷重は1平方メートル当たり2トンと重量物にも対応する。高低差がある地形を利用した構造となっており、1階、2階には道路から直接乗り入れできる。敷地内はすべて一方通行で、各階の出入り口を中央車路でつないでいるため、安全で機動性の高い通行を促す。

▲施設内車路のイメージ(クリックで拡大)

カフェテリアには24時間営業の無人コンビニエンスストアを設けるなど、労働者の快適性にも配慮した。防災、BCP面では緊急地震速報システムや災害用無線機を採用。停電時の対策として共用部の電力を72時間維持する非常用発電機を備え、組み立て型簡易トイレも用意した。

▲カフェテリア

環境負荷低減に向けた機能として、施設屋根面に5.3メガワットの太陽光発電設備の設置を計画。倉庫内照明には電力使用量を半減できるセンサー付きインテリジェントLED照明を採用するなど、入居企業のESG推進に寄与する。カフェテリアの内装材やエントランスひさしの軒裏天井には、開発前に敷地内に立っていた樹木を再利用した。

「プロロジスパーク盛岡」概要

所在地:岩手県矢巾町
敷地面積:7万7313平方メートル
延床面積:9万9605平方メートル
構造:地上3階建て、鉄骨造
着工:2022年3月
完成:2023年11月

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com