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佐川急便、江東区に最新の大規模物流施設を開設

2012年12月13日 (木)
佐川東京ロジスティクスセンターの外観

佐川東京ロジスティクスセンターの外観

メディカル佐川急便は13日、東京都江東区に自社物流施設としては都内最大の最新鋭大型物流施設「佐川東京ロジスティクスセンター」を開設したと発表した。

開設した施設は、総合物流センターとして佐川急便千代田店、全国への輸送ネットワークを実現するハブセンター、流通工程を一括サポートできるロジスティクスサービスの提供可能なマルチテナント型物流倉庫で構成し、佐川急便東京本社、SGホールディングス東京事務所など東京のヘッドオフィスも併設した。

都心や青海・大井・横浜などの主要港湾、羽田・成田空港へのアクセスが良好な立地で、国際化のゲートシティ対応も可能。

設備面では、2種類の自動仕分け機を導入し、荷物の形状に応じて仕分けラインを分けることで配送業務の効率化と輸送品質の向上を実現。構内作業中の熱中症などを防ぐ目的で、半屋外エリアにも空調設備(冷房)を完備した。

また、保管倉庫機能だけではなく、大型のクロスドックセンター機能を併せ持つことで、流通加工機能をメインに異業種複合多目的センターとして利用できるようにした。商品の入荷から値付け・ピッキング・検品・梱包そして出荷までの流通工程を一括してサポートできる。

取扱商品は精密機器、電子部品、医療機器、販促物、書籍印刷物、アパレル、雑貨、通販などの幅広い商品に対応し、企業の危機管理をサポートするリコール・トータルサービス機能の併設も計画している。

事務棟には、シンクライアントシステムを導入。サーバー上ですべての処理を実行するシステムで、ユーザー側の端末には一切データが残らないセキュリティの高いシステムとした。ユーザー側をノートPCにすることで、外出時なども館内と同じ環境で業務を行うことが可能となり、業務効率の向上に配慮した。

環境面では、事務棟を軒の深い庇、縦ルーバーとすることで、同じ窓面積の建物に比べ、外部からの熱負荷低減を50%以上低減。外壁に設置した開閉式窓と建物中央部に配置した光庭で、積極的な自然換気、自然採光を取り入れ、機械設備に頼らず自然エネルギーを最大限生かす。

LED照明、昼光センサー、節水型トイレ、Low-Eガラス、サブ変電設備の高効率トランスに加え、太陽光パネル設置に向けたスペースの確保など省エネルギー技術を積極的に採用した。

さらに、高潮、集中豪雨などの災害対策として重要機能室(防災センターなど)を2階に配置、BCP対応を図った。

■施設の概要
所在地:東京都江東区新砂2-2-11
敷地面積:2万8921.02平方メートル
延床面積:7万5266.77平方メートル
物流スペース:4F、5F=1万678.12平方メートル/階
構造:S造・SRC造
建物概要:地上6階・PH1階