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物流PS優良事業者大賞にアスクル、コクヨ、花王

2023年12月4日 (月)

認証・表彰経済産業省は4日、2023年度の物流パートナーシップ優良事業者表彰の受賞者を発表した。大賞にはアスクル、コクヨ、花王グループカスタマーマーケティング(東京都中央区)の3社による「小売業の発注スキームの転換から車両削減・物量平準化の実現」が選ばれた。同賞は物流分野における環境負荷の低減、物流の生産性向上など、持続可能な物流体系の構築に向けた荷主企業、物流事業者が連携した取り組みを普及促進するための表彰。

取り組みは、小売業の需要変動に応じた都度発注による余分なトラック輸送の発生、低積載の発生、発注量のばらつきによる庫内作業の煩雑化などを問題視し、輸送、物流業務両面の効率化を加味した発注ロジックに転換。小売業起点で需要予測AI(人工知能)を使用し、車格を考慮して発注量を平準化したことで、配送車両の削減や積載率の向上、庫内作業の平準化のほか、CO2排出量の削減を実現した。配送削減の効果は10トントラックが47台、4トントラックが158台分で、積載率は容積基準で2〜3%向上。また、CO2排出は年間排出量の14%に当たる5.1トン削減した。

メーカーそれぞれに使用している車格の積載可能数量をもとに、 発注時点で高積載になるよう発注計画を作成しており、1周間単位での発注計画から直近の需要を加味して平準化を実現している。

▲取り組み実施前と実施後の比較(クリックで拡大、出所:経済産業省)

その他の受賞者と取り組みの概要は次の通り。

【部門賞/物流DX・標準化表彰】
ガラスびん業界におけるパレット共同回収による効率化の実現
事業者:日本ガラスびん協会、石塚硝子、磯矢硝子工業、第一硝子、東洋ガラス、日本耐酸壜工業、日本山村硝子、柏洋硝子、石硝運輸、東洋ガラス物流、山村倉庫、トランコム

【部門賞/物流構造改革表彰】
「着荷主」としての物流の経営戦略化と物流戦略的パートナー関係の構築
事業者:イオン北海道、イオングローバルSCM、エアウォーター物流

【部門賞/強靱・持続可能表彰】
異業種での重軽混載トレーラー2拠点スイッチ定期輸送
事業者:大王製紙、サントリーホールディングス、ダイオーロジスティクス、サントリーロジスティクス

【特別賞/グリーン物流パートナーシップ会議特別賞】
「商習慣の改革」納品リードタイム延長による拠点集約、一貫パレット輸送の実現
事業者:江崎グリコ、キユーソー流通システム、ヤマト運輸、プレミアムウォーター

農林水産物・食品等における持続可能な物流システム構築モデル
事業者:シジシージャパン、ラルズ、フレスタ、原信ナルスオペレーションサービス、日本貨物鉄道、全国通運

グリーン物流国交通大臣賞に鈴与など、物流包装設計

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