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共同輸送で重量積載率98%、サッポロとハウス食品

2023年12月8日 (金)

▲酒類とスナック菓子の混載により積載率を高める(出所:サッポロホールディングス)

フードサッポロホールディングスは8日、子会社のサッポログループ物流(東京都渋谷区)とハウス食品が、北関東‐大阪間で共同輸送の取り組みを、11日から開始すると発表した。重量貨物である酒類と軽量貨物であるスナック菓子を積み合わせて輸送することで、重量積載率を98%まで高め、容積積載率も13%向上させるとともに、CO2排出を年間18トン削減できる見込み。

取り組みでは、サッポロビール群馬工場(群馬県太田市)を出発点とし、サッポロの焼酎商品「こくいも」などが積まれたトラック荷台の上のスペースに、ハウス食品関東工場(栃木県佐野市)でスナック菓子「オー・ザック」を積載。ハウス食品関西物流センター(大阪府八尾市)、サッポロビール大阪物流センター(大阪市西淀川区)まで輸送する。

【実施前】

【実施後】

▲北関東‐大阪間での共同輸送のイメージ

サッポログループのロジスティクス部門は、10年後に目指すべき物流施策として策定した「みらい物流」に基づき、物流改革を推進。食品メーカーの垣根を超えた物流統合、モーダルシフトなどの物流効率化を進めているハウス食品との協力に至った。共同輸送を進めるにあたり、運行計画の立案にはサッポロとハウス食品に加え、食品物流に強みを持つF-LINE(東京都中央区)が協力した。

サッポロとハウス食品は、ブロックトレインを活用したラウンド輸送の試験運行も行っている。サッポロビール千葉工場(千葉県船橋市)から大阪物流センターへの輸送と、ハウス食品関西物流センターから埼玉配送センター(埼玉県三郷市)への輸送を鉄道にモーダルシフトすることで、トラックの空車回送を削減し、輸送効率を高めようというもの。この取り組みは、安全性や効率性を検証し、2024年春以降には定期運行化を目指す。

▲ブロックトレインのラウンド輸送について

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LOGISTICS TODAY編集部
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