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三井倉庫などグリーン物流特別賞、拘束時間8割減

2023年12月19日 (火)

認証・表彰三井倉庫ホールディングス(HD)は19日、フォスター電機(東京都昭島市)、両備ホールディングス両備トランスポートカンパニー、岡山土地倉庫(岡山市)の3社とともに、国土交通省から2023年度グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰の特別賞に選出されたと発表した。自動車工場向け部品物流で、国際一貫物流スキームの見直しにより、CO2排出やドライバーの拘束時間を削減した取り組みが評価された。

▲(左から)岡山土地倉庫営業部営業企画室室長代理の槙田剛之氏、フォスター電機上席執行役員営業本部長の高原泰秀氏、グリーン物流パートナーシップ会議事業推進委員会委員長の杉山雅洋氏、三井倉庫ホールディングス執行役員の伊藤智光氏、両備ホールディングス両備トランスポートカンパニー事業戦略本部シニアリーダーの関根勇介氏(出所:三井倉庫ホールディングス)

これまで、フォスター電機はミャンマーのヤンゴン港から名古屋港までを海上輸送し、名古屋港で陸揚げされた貨物を三重県伊賀市まで運び、物流センターで検品と通い容器への詰め替えを行ったあと、最終的に岡山市の自動車工場に部品を納入していた。しかし、通い容器を使用する物流には往復輸送が発生することから、片道270キロの距離を空荷で走行しなければならず、採算性の悪さや環境負荷の大きさ、ドライバーの拘束時間の長さといった多面的な課題があった。

今回の取り組みでは輸送スキームを全面的に見直し、製造工場に近いティラワ港発神戸向けの船を活用。神戸から内航船に積み替えて水島港へ輸送し、水島港内の倉庫で積み下ろし、検品、通い容器詰め替え作業を実施することで、納入先工場至近の倉庫への納入スキームを確立した。これに伴い、検品機械を含む作業設備を納入先至近の岡山土地倉庫(水島港内)に移管し、作業員への検品トレーニングも実施した。

この取り組みにより、ドライバー拘束時間削減効果は、80%に当たる1024時間削減された。ミャンマー工場からの輸送のCO2排出把握には、三井倉庫のCO2算定サービス「サステナリンク」を適用し、国際規格ベースでの精緻な物流CO2排出を把握。年間で34%に当たる61.2トンのCO2削減につながるといった効果が確認できた。

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LOGISTICS TODAY編集部
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