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三井倉庫グループ、社会を止めない物流を

2024年1月5日 (金)

話題三井倉庫グループの古賀博文・グループCEO(最高経営責任者)による年頭所感の要約は以下の通り。

(以下要約)

▲三井倉庫グループの古賀博文CEO

2024年3月期中間決算におきましては前年同期比減収減益となりましたが、オペレーションの効率化や収受料金の適正化などの取り組みを継続しているおかげで、厳しい状況のなかでも計画通りの利益を確保できています。また事業ポートフォリオの幅が拡大したことで、良い意味でリスクが分散され、ある分野が一時的に落ち込んだとしても、他の分野がそれをカバーするなど、グループとしての総合力が着実に底上げされてきていることを実感しています。「健全な危機感」と「自信とスピード感」を持ち、成し遂げてきた成果をさらに深化・発展させていきましょう。

これからの物流のキーワードの一つは「分散」です。サプライチェーンを脅かすさまざまなリスクが増えているなかで、お客様は輸出入の相手先、物流拠点、輸配送ルートなどを分散化、複線化しようとする傾向にあります。業務品質に加えてBCPや環境課題への対応といった、これまで当社グループが積極的に取り組んできた提案型のサービスが非常に重視されるようになってきているからです。

まず環境課題への対応でいえば、「SustainaLink」(サステナリンク)への引き合いが非常に増えていることからも、この分野への対応が多くの企業において喫緊の課題であることがよくわかります。また、提案型のサービスとしては、三井倉庫ロジスティクスが進めている「テクニカル・ロジスティクス」も、暮らしや社会をより良い方向に進めていく物流プラスアルファのサービスと言え、生活に密着したサービスを提供していることからも、私たちのパーパス(存在意義)である「社会を止めない。進化をつなぐ。」を体現する重要な業務の一つです。業務品質の面からいえば、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進とオペレーションの標準化による効率化も私たちの大きな強みです。

真の成長を実現するために必要なピースの一つは、「共創とパートナーシップ」です。自らを高い次元に進化させるためにはこれからも積極的な共創とパートナーシップの構築が必要です。次のピースは私たちの価値創造の源泉である「人材」です。人が強くなることで組織も強くなり、それが結局は当社グループの持続的な成長を実現する礎になっていくと考えています。最後に「グループ理念の浸透」です。グループ理念が浸透し、企業文化として定着したとき、当社グループの持続的成長の可能性が一段と高まるものと確信しています。

「未来を描き、動き動かし続ける人」は昨年4月に策定した、当社グループが求める人材像を表す言葉です。物流のプロフェッショナルでありながら、お客様のビジネス全体、そして世の中への深い理解と洞察力を持ち、その未来を一緒に描く。その実現のために、主体的に動き、周囲を動かし、物流を動かし、お客様の心まで動かしていく、という想いが込められています。そして、私たちのパーパスである、「社会を止めない。進化をつなぐ。」です。これまでがそうであったように、これからも社会を止めないことの責任と誇りを、胸に持ち続けてほしいと思います。

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LOGISTICS TODAY編集部
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