コープさっぽろの流通DX、需要予測で納品LT延長

産業・一般在庫最適化システム開発のシノプス（大阪市北区）とコープさっぽろは12日、シノプスの需要予測型自動発注サービス「sinops-CLOUD」（シノプスクラウド）を活用し、コープさっぽろ店舗の販促商品などの納品リードタイム延長、発注業務DXの実証実験を共同で開始したと発表した。経済産業省が委託する流通・物流の効率化を促進する基盤構築事業の一環。

実証にはコープさっぽろの関連会社である北海道ロジサービス（HLS、北海道江別市）も参加。道内でスーパーマーケット108店舗を運営するコープさっぽろの店舗とHLSの物流センターで、新商品と販促商品の小売りから仕入れ先への発注確定日を前倒しするほか、シノプスクラウドによる需要予測データを活用することで、通常は3～7日程度で行われる納品リードタイムを2週間程度にまで延長しながら、物流センターの過剰在庫や欠品を最小限に抑える。

これにより、卸売業の特売期間中の追加発注の対応に向けた在庫調整業務の負荷軽減、物流の効率化が期待できるほか、曜日ごとにバラつきがある発注量を平準化することで、トラック配車の効率化も検討する。

▲北海道ロジサービスの物流センター（出所：シノプス）

実証は2023年10月から開始しており、実証実験前後のコープさっぽろとHLSから卸売業などの計測データを取得し、実証実験の効果測定を行う。途中までの成果は2月20日、経産省が開催予定の第2回北海道地域フィジカルインターネット懇談会で発表される予定。

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LOGISTICS TODAY編集部
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