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日立化成、中国・重慶に感光性フィルム加工拠点

2013年1月9日 (水)

拠点・施設日立化成は9日、中国でプリント配線板回路形成用感光性フィルム事業の拡大を図るため、重慶市にスリット加工拠点として「日立化成工業(重慶)」を設立し、稼動を開始すると発表した。

同社はこれまで、内陸部の顧客に対し沿海部(蘇州、東莞)のスリット加工拠点から製品を供給してきたが、顧客の需要に素早く対応することが課題となっていた。

重慶市にスリット加工拠点を新設したのは、顧客への短納期対応に加え、日立化成の強みである顧客密着型の技術サービスを強化することで、急伸する中国内陸部での需要を着実に取り込む狙い。

同社グループでは、感光性フィルムの生産拠点を日本、中国(蘇州、東莞)、マレーシアに、スリット加工拠点を中国(蘇州、東莞、煙台)、台湾、韓国、マレーシア、オランダに持ち、世界トップシェアを持っている。

中国では、感光性フィルムの供給先であるプリント配線板メーカーの生産が大幅に増加し、感光性フィルムの世界最大の市場になっているが、環境規制の強化などを受け、プリント配線板メーカーは沿海部から内陸部への拠点シフトを進めている。