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MOL、洋上LNG基地事業へFSRU導入進める

2024年2月5日 (月)

荷主商船三井は2日、ポーランド国営ガスパイプライン会社GAZ-SYSTEM(ガスシステム、ポーランド・ワルシャワ)との新造FSRU1隻の定期用船契約に関する優先交渉権を獲得したことを発表した。今後、ガスシステムとの用船契約締結に向けた諸条件の交渉に進むという。

FSRUとは、Floating Storage and Regasification Unitの略。LNGを洋上で受け入れて貯蔵し、再ガス化を行い陸上へ送出することができる浮体式設備で、陸上に貯蔵タンクや再ガス化設備を建設する場合と比較して、コストを抑え、かつ工期を短くできるという利点がある。

▲ガスシステム運用イメージ(出所:商船三井)

ガスシステムはポーランドのグダンスク港から沖合3km程度の場所における新規浮体式LNG受入ターミナル事業計画を主導している。ポーランドにとって初めてのFSRU導入となるもので、同国のエネルギーセキュリティの戦略的強化に寄与するものとなる。この事業計画では、FSRUに加えて、ターミナル設備が陸上および沖合で建設される予定であり、27年から28年の間での稼働を目指しているという。

同社は、アジアで唯一のFSRU保有・操業会社としてこれまでに培ってきた経験およびノウハウを生かし、輸送サービスに限定されないクリーンエネルギー産業の上流から下流までの様々なバリューチェーンにより積極的に関与・貢献することを目指すとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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