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愛知県、配送などに燃料電池トラック活用推進

2024年2月13日 (火)

環境・CSR愛知県は9日、2050年カーボンニュートラルを実現するため、「あいちカーボンニュートラル戦略会議」で事業化すべき脱炭素プロジェクトとして、ワタミやムロオなどから提案のあった「荷主と運輸事業者などの連携による物流脱炭素化プロジェクト」が選定された、と発表した。

配送などに燃料電池トラック(FCトラック)を活用するプロジェクトで、同県は今後、プロジェクトに対し、県内の荷主や運輸事業者などが参画する推進協議会の設置や、FCトラックを活用した物流脱炭素化のモデルスキームを構築するなどし、幅広く横展開できる支援を進める。

あいちカーボンニュートラル戦略会議は、学識者からなり、23年12月14日に開いた戦略会議で、このプロジェクトが選定された。

同県の運輸部門のCO2排出量は、産業部門に次いで2番目の大きさを占める。このうち、貨物自動車などの商用車によるCO2排出量の割合は約40%で、物流の脱炭素化が課題となっているという。一方で、FCトラック本体や水素燃料の価格が高価であることや、効率的な水素ステーションでの充填といった課題もあり、FCトラックの導入が進んでいないのが現状だ。

ワタミの宅食事業は、津島市の工場で、再生可能エネルギーの電気100%で弁当製造するとともに、容器や調理くずなどをリサイクルする取り組みを実施している。ただ、弁当の配送や、使用済み容器・調理くずの回収などの物流部門は脱炭素化できていない。こうした物流にFCトラックを先行導入するとともに、物流脱炭素化モデルスキームを構築し、県内の物流の幅広く横展開する。合わせて、効率的な水素供給の方策についても検討する。

ワタミがプロジェクトの総括を担当。ムロオが、FCトラック導入の検討を進める。また、三和清掃も、FCトラックの導入を検討する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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