サービス・商品ドローン事業者のACSL(東京都江戸川区)は8日、小型空撮ドローンの「SOTEN(蒼天)」の操作性などを向上させた、と発表した。
SOTENは、高性能、高セキュアな小型ドローンの開発を目的とした、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)公募の「安全安心なドローン基盤技術開発」事業で完成したドローン。データの抜き取り防止、機体の乗っ取りへの耐性を実現していることなどが特徴だ。
送電線や鉄塔の点検は、熟練した作業員による高所での目視点検が主流になっており、点検の労力や安全面の問題から、ドローンが積極的に活用されている分野だ。
ただ、送電線や鉄塔の付近では、電気の流れる方向が周期的に変化する交流磁界が発生し、ドローンが正しい方角を認識できなくなり、機体が制御できなくなるという課題があった。SOTENでは、この課題を改善し、送電線や鉄塔付近での操作性を向上させたという。
また、ドローンは、飛行中に撮影した映像をリアルタイムで伝送することができ、インフラ点検時にその場で点検箇所を確認したり、災害時の被災状況を迅速に把握したりすることに活用されている。
SOTENは、障害物や電波干渉がない場合の最大伝送距離のスペックは4kmで、今回のアップデートを含め、今後映像伝送速度を段階的に向上していくことで、さらに利活用しやすいドローンを目指すという。
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