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マースク、2040年ネットゼロ目標がSBTiから承認

2024年2月16日 (金)

国際海運大手のAPモラー・マースク(デンマーク)はこのほど、同社の温室効果ガス(GHG)排出削減目標について、パリ協定が定める世界の平均気温の上昇を1.5度に抑える目標に則っているとし、科学的根拠に基づいた国際イニシアチブ(SBTi)により承認されたと発表した。

(出所:APモラー・マースク)

マースクは2040年までに、事業全体のGHG排出を実質ゼロにすることを目指しており、30年までのマイルストーンを設定しているが、承認された目標には、マースクの事業とサプライチェーン全体からの排出を削減するための具体的かつ絶対的な目標が含まれた。マースクは目標達成のために、顧客やサプライヤー、競合他社などとエコシステムとの連携が不可欠であるとし、公平な競争確保のために、化石燃料とグリーン燃料との価格差を埋めるよう、国際海事機関(IMO)による規制が必要だと訴えた。

同社は19年以降から、SBTiからの科学的見解に基づいた目標とガイダンスに沿って気候目標を設定。22年後半に海運部門向けのガイドラインがSBTiによって公開された後、マースクは22年を基準年として絶対削減を目指す短期、長期の目標を提出した。

マースクはグリーン燃料と化石燃料の価格差を埋める規制体制の確立が重要であるとの考えから、世界海運評議会を通じ、IMOの海洋環境保護委員会(MEPC81)で、具体的な燃料価格における提案を行う予定だ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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