キリンG、8万トンの輸送をモーダルシフト

環境・CSRキリングループロジスティクス（東京都中野区）は3月29日、4月1日より中・⾧距離のトラック輸送分8.4万トン（10トン車7000台分）を鉄道・内航海上輸送へシフトすることを発表した。

▲鉄道・内航海上輸送へシフト（出所：キリングループロジスティクス）

この取り組みは、日本貨物鉄道（JR貨物）、日本通運と共同で行われ、今日的課題である「2024年問題」への対策と脱炭素社会への移行を目指し、輸送体系の変革に乗り出す。トラックを中心とした輸送から鉄道や海上輸送へとシフトすることで、より持続可能な輸送体系の実現を目指す、としている。

取り組みとして、鉄道輸送をメインとするネットワークの構築、地方港を活用した内航ネットワークの展開、Sea＆Railの活用による輸送体系の柔軟化、自然災害時の代替輸送ネットワークの整備、年末年始の長期連休でも対応可能な鉄道輸送ネットワークの確立、そして荷主トラックによるコンテナの発着駅での取り扱い体制の構築などを行う。

この取り組みにより、年間8.4万トン（10トン車で約7000台分、5トンコンテナ換算で1万7000個分）のキリングループ製品がトラックから鉄道へシフトされる予定であり、これによって年間3130トンのCO2排出量削減を見込んでいるという。さらに、最適化されたトラックの運用により、近・中距離輸送の効率化も図られる。キリングループロジスティクス、JR貨物、日本通運の3社は、これらの取り組みを通じて、CO2排出量の削減だけでなく、ドライバー不足への対策にも貢献し、持続可能な社会の構築に向けた努力を続けていく、としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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