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井本商運、次代の海運の担い手育成へ取り組み進める

2024年4月11日 (木)

イベント井本商運は、10日からインテックス大阪(大阪市住之江区)で開催されている「第5回 関西物流展」に出展している。また、同社ブースでは内航船員の育成、教育を行うグループ会社である神戸海洋技術の取り組みを紹介。

近年は運送業のトラックドライバー、3PLの物流人材などで求人が難しくなっていることを受け、独自の人材育成を行い採用につなげる動きがある。船員もまた人材不足なことから国際海運などでは海外で教育、育成した人材を採用する例などがある。内航海運においても慢性的な求人難となっており、神戸海洋技術では内航海運向けの船員を育成することで、こうした状況への対応を行う。

同社のカリキュラムでは甲板、機関の2業種の訓練を行う。内航船員向けBRM訓練では民間としては初めて日本海事協会によるNK認証を受けている。また、タンカー、ケミカルなどの輸送では、荷主から指定の訓練を受けた船員の乗船を要求されることがあるが、そうした荷主要求の訓練にも対応する。

▲コンテナ船「のがみ」

一般に、船員の訓練は臨海エリアで行われることが多く、志望していても実際に遠方の訓練地まで赴きにくいという事情があったが、同社の柴田登紀子氏によると「シミュレーターを設置した訓練場はJR三宮駅から徒歩10分の立地なので、受講の意思がある人が学びやすいのが強み」だという。こうした地の利もあってか、2021年の設立以来86人の船員を輩出。グループ会社である井本商運だけでなく、他社の船員となる人材もいるという。また柴田氏は、「こうした将来の内航海運を担う人材育成を通して、国内物流を支えていきたい」とも語った。船員の資格取得には3年の実務経験が必要。訓練希望者の中には、トラックドライバーからの転身者もいるという。

井本商運が運航するコンテナ船「のがみ」は通常の運航を行いながら、訓練実習も行っているという。

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LOGISTICS TODAY編集部
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