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関通決算は増収最終減益、次期売上は3割増見込む

2024年4月12日 (金)

財務・人事関通が12日発表した、2024年2月期連結決算は、売上高が前年比13.8%増の119億3800万円、営業利益が同4.7%増の4億1000万円、最終利益が92.1%減の4900万円と、増収も最終減益となった。

主力の物流サービス事業は、売上高が13.8%増の111億9764万円、営業利益が46.7%減の1億80万円と増収減益。EC(電子商取引)・通販物流支援を中心に品質改善や生産性向上に取り組んだが、倉庫作業員の人件費の高騰や、派遣関連費用の上昇に加え、施設賃借料負担の増加により減益となった。

ITオートメーション事業では、売上高が16.1%増の6億3437万円、営業利益が59.2%増の3億1465万円と大幅菜増収増益を記録。倉庫管理システム(WMS)「クラウドトーマス」などの新規顧客獲得が進み、顧客規模も拡大したという。それに伴い、設計や試験にかかる時間が長期化したことから、同社はWMSのバージョンアップへ開発を進めており、今後は外部システム連携などの汎用性を拡大していくことが可能だとしている。

25年2月期の連結業績は、新規事業の進出や、ITを駆使した出版物流の付加価値向上などを図ることで、売上高を32.9%増の158億7100万円、営業利益を32.3%増の5億4200万円、最終利益を7.1倍の3億5200万円と、大幅な増収増益と予想した。

なお、25年2月期を初年とする中期経営計画については、近頃の国内最低賃金の上昇率が過去最高水準であったことを考慮し、今後も人件費が業績に及ぼす影響が高いと見ており、当初計画を下方修正する必要があることから、公表を見送っている。5月末日までに発表する予定。

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LOGISTICS TODAY編集部
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