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トラックショー、24年問題見据えた新モデルなど展示

2024年5月10日 (金)

イベント物流業界の2024年問題が本格化するなか、9日からパシフィコ横浜(横浜市西区)で始まった「ジャパントラックショー2024」では、国内外のトラックメーカーなどが、顧客となる運送会社などに各ブースで新製品などを展示、紹介している。ドライバー関係者向けの業務軽減システムや、人手不足対策をにらんだ新型モデルなどが並び、来場者らの目をひきつけている。展示会は11日まで。

▲三菱ふそうトラック・バスの展示

三菱ふそうトラック・バスは、ドライバーと配送管理マネージャーらの業務軽減化などを目指し、ワイズ・システムズ(アメリカ)と共同で、AI(人工知能)を使った自動配送計画・配車プラットフォームなどを展開しており、このショーで紹介した。

今まで、紙で作っていた配送ルート、スケジュールなどを「車両とドライバーの空き状況」「道路交通情報」などをもとに自動で提案する。そして、知識や経験のみに頼らない最適な配送計画を自動作成する。

またドライバーには、その現在地と配送状況をリアルタイムで追跡し、自動で最適地を実行、状況に応じて示すため、ナビゲーションアプリと連携し、ドライバーの日常の業務の確実性とスピーディーな作業を目指す。

トラックドライバーの疲労軽減を図るため、トラックの両サイドに性能をアップしたレーダーをはめ込み、巻き込み事故などを自動的に察知し、事故防止につなげる「サイドガードアシスト」システムも展示、紹介している。若尾彩子広報マネージャーは「24年問題をきっかけに、お客さまへの効率的なビジネスの運用のサポートと、ドライバーの安全性の向上につなげていきたい」と話した。

▲小型トラック「エルフミオ」の展示

いすゞ自動車のブースでは、ドライバーを増やすため、普通免許で運転できるオートマチック車の小型トラック「エルフミオ」を紹介した。

車両総重量3.5トン未満で、若い人や女性などもターゲットにしている。今夏の販売を予定しており、同社広報部の担当者は「人口減少や高齢化を背景に、運転手不足は大きな社会的課題と認識している。ドライバーの裾野を広げていくことに貢献したい」と話した。

また、外資系のVOLVO(ボルボ)グループのブースでは、すでに販売を始めた新製品「ボルボFH2024年モデル」を展示した。運転席などのキャビンを広めに設計して居住性を高めたモデルで、24年問題を抱える運送会社らに売り込みをかける。

トラックドライバー不足が懸念されるなか、ボルボのトラックには国内のドライバーを引きつける魅力があるという。

新製品を展示した輸入総代理店のUDトラックス(埼玉県上尾市)の山根幸治氏は「ボルボのトラックに乗れるとして、ドライバーたちを集める訴求力があると顧客からよく聞く」と話す。運送会社などからは、ドライバー確保に向けた求人用の購入があるほどだという。

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