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海上貨物の輸入通関所要時間、小口貨物増で短縮

2024年6月27日 (木)

調査・データ財務省は26日、輸入通関手続きの所要時間調査結果を公表した。海上貨物は通販の商品など小口貨物が増加したことで、所要時間が短縮。小口貨物の影響を除いても前回2018年の調査より0.5時間短縮した。航空貨物は前回と変わらず、0.3時間だった。

調査は今年3月11日から17日まで、海上貨物と航空貨物の中から無作為で抽出して実施した。

船舶や航空機の入港・搬入から輸入許可までの総所要時間の平均をみると、海上貨物は54.3時間で、前回調査の61.9時間から7.6時間短縮。航空貨物は23.3時間と、11時間遅くなった。航空貨物のうち、国際エクスプレス貨物・国際宅配便などと呼ばれる小口急送貨物は、2007年から成田地区で通関されていたものが東京都内に運送されてから通関されるようになり、入港から搬入までの総所要時間が長くなる傾向にあるという。

一方、海上貨物は通販商品や課税価格1万円以下の少額貨物など、免税対象や証明・確認の必要のない貨物が増えた影響で、全体の通関手続きの所要時間が1.0時間となって全体的な総所要時間の短縮につながった。小口貨物を除いた総所要時間は93.7時間で、通関手続きの所要時間は1.6時間だった。

また、AEO(認定事業者)輸入者による特例申告貨物については、海上貨物、航空貨物ともに通関手続きの所要時間が「0時間」となった。

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LOGISTICS TODAY編集部
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