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鴻池運輸、宮城県にBCP対応の4温度帯拠点を開設

2013年3月6日 (水)
宮城県黒川郡に完成した仙台食品流通センター

宮城県黒川郡に完成した仙台食品流通センター

ロジスティクス鴻池運輸は5日、定温物流ネットワークを充実させるため、宮城県黒川郡にBCP(事業継続計画)対応型流通センターとして「仙台食品流通センター」を完成させたと発表した。4日、現地で竣工式を行った。

同センターは、-26から-20度、5度、15から20度、25度の4温度帯に対応する物流センターで、食材や商品を24時間365日最適な温度管理で保管、配送を行う「定温物流サービス」の拠点となる。

食品・食品原料の保管業務、冷凍・冷蔵食品の仕分、配送や食品工場への食品原料の配送管理業務、流通加工業務などを行う。

東日本大震災で、仙台空港近郊(宮城県岩沼市)にあったコウノイケ・クール・ロジスティクス東北(KCL東北)が津波で拠点倉庫が喪失するなど、東北の同社グループ拠点が被害を受けた。

そのため、東北でグループ定温物流ネットワーク2拠点の倉庫業務を集約し、東北地区の基幹センターとしての役割を持たせる仙台食品流通センターを開設したもの。

新センターの立地選定については、利便性だけでなく、BCPを踏まえて海岸線から20キロメートル離れた、津波被災の心配がなく、地盤層が強い活断層から外れた土地に建設。新センターで、新たな業務獲得を目指すとともに、グループ定温物流ネットワークの充実を図る。

主な設備としては、監視カメラ・入退室管理システムを備えてフードディフェンス体制を確保するほか、ギフト・アソート・通販業務に最適な独立した流通加工スペースを用意。自社システムによる日付管理とトレーサビリティー(出荷履歴管理)機能を完備し、ハンディーターミナルとバーコードを利用したロケーション管理を実施する。

BCP対応機能としては、地震や津波からの被害を最小限に抑える配慮から、海岸線から20キロ離れた高台で、地盤層が強く活断層から外れた場所に建設。停電に備えるため、屋根に太陽光発電設備や自家給油設備を設置した。

東北自動車道路泉インターチェンジから2.4キロに位置する新富谷ガーデンシティインダストリアル地区にあり、東北6県全域をカバーする中継貨物基地として利便性に優れている。

■新配送センターの概要
所在地:宮城県黒川郡富谷町成田9-5-2
敷地面積:1万4000平方メートル
構造:鉄骨3階
倉庫面積:1万2000平方メートル(3階立て)
収容力:8500パレット
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