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荷主三井物産は6日、100％子会社の米インターコンチネンタル・ターミナル・カンパニ（ITC）を通じ、テキサス州ヒューストンのパサデナ地区で、液体・ガスタンクターミナルを新設すると発表した。
投資総額は1億5000万米ドル超（140億円超）で、タンクや港湾設備、受入出荷設備を拡充・新設し、シェールガス・オイル革命を背景とした米石化産業の需要増に対応する体制を強化する。
ITCは、ヒューストンのディアパーク地区に110万平方メートルのタンクターミナルを保有し、40年間にわたって化学品会社などへ石油製品・石油化学製品の出荷・保管などのサービスを提供してきた。
石油化学製品の貯蔵能力では全米有数の規模を持ち、2012年度の売上高は1億1500万米ドル（110億円）に上る。
パサデナ地区は運河に接した物流拠点に適した土地で、メキシコ湾への玄関口であるヒューストンシップチャネルに位置し、大手化学品製造会社などが隣接する中心地。ヒューストンシップチャネルは増設余地が少なく、ITCは今後の成長戦略を担保するため、パサデナ地区に土地を取得していた。
新たに建設するタンクターミナルは、2015年第2四半期中に操業を開始する見込み。
ヒューストンは、全米一の石油産業・石油化学産業の集積地として発展しており、今後もシェールガス・オイル革命でさらなる成長が見込まれていることから、三井物産では「ITCが確保したパサデナ地区は拡張余地も有しており、今後のヒューストン地域の需要拡大に対応した体制整備も検討していく」としている。
