国際ルノー・トラックス(フランス)は4日、社内物流の電動化を発表した。リヨン工場とブール・アン・ブレス工場間の車軸輸送を対象に、44トンのルノー・トラックEテックT電気自動車5台を使用する。この取り組みは、年間45万キロの走行距離で、375トンのCO2排出量削減を目指す。
選ばれた運送業者はデュペシーグループとトランスポーツ・シャゾーで、それぞれ22トンの荷物を積んだトラックが1日2往復(360キロ)を行う。トラックはリヨンの施設で1日1回、45-50分の暫定充電が必要であり、このために特別な充電ステーションが設置された。夜間には運送業者の拠点で充電が行われる。
同社は、脱炭素化を進めるため、物流業務にも電動車両を積極的に導入し、顧客に提供するソリューションを自社にも適用することで業界のモデルとなることを目指している。同社社長のブルーノ・ブリン氏は、「リヨンとブール・アン・ブレス間の車軸輸送を選んだのは、ルノー・トラックのビジネスを象徴する物流であり、輸送の面で非常に高い運行上の制約があったため」と説明している。
ルノー・トラックスは、他の物流フローの電動化にも取り組んでおり、特に電動トラックの長距離使用を可能にする中継車両システムの導入を進めている。これにより、物流の大規模な電動化を実現し、2030年までにすべての生産拠点間の物流を電気自動車で行うことを目指している。
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