国際ルノートラック(フランス)は16日、フランスの運送会社マルエルブと提携し、ブランヴィル=シュル=オルヌ、ブール=アン=ブレス、リヨンの3拠点を結ぶ輸送を電動化したと発表した。工場間輸送に電気トラックを本格導入し、社内物流の脱炭素化を加速させる。
同社はこれまで、リヨンとブール=アン=ブレス間の車軸輸送で電動化を進めてきたが、今回の取り組みでは対象を拡大。ブランヴィルで製造した大型トラック用キャブをブール=アン=ブレスへ、リヨンで生産したエンジンや車軸をブランヴィルへ輸送する物流フローの大部分を、100%電気トラックで賄う体制を構築した。各拠点はいずれもジャスト・イン・タイム(JIT)方式で稼働しており、部品を途切れなく供給する。
輸送には長距離輸送向けの大型電動トラック「E-Tech T」22台を投入。北ループ(ブランヴィル-ヴィロンヴェ-オセール間)と南ループ(オセール-マコン-ブール=アン=ブレス-リヨン間)にそれぞれ11台を配置し、電気トラクターやドライバー、トレーラーを交代させるリレー方式で運行する。これにより、北ループで1日最大810キロ、南ループで704キロの長距離輸送を実現する。
マルエルブは輸送ルート上の要所に自社充電ステーションを整備。ドライバーの休憩時間中に充電を行うことで、運行の連続性を確保した。トラックの稼働時間を1日最大18時間まで高めつつ、ドライバーが自宅周辺で勤務できる働き方にも配慮している。
同社は今回のシステムの導入により、電気トラックの信頼性と実用性を示すとともに、年間2869トンのCO2削減効果を見込んでいる。
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