認証・表彰経済産業省は12日、サプライチェーンの最適化や効率化などに取り組む企業を表彰する「サプライチェーンイノベーション大賞」(製・配・販連携協議会主催)の2024年度優秀賞に、日本アクセスの物流2024年問題の解決に向けた取り組みが選ばれたと発表した。同社は伊藤忠商事の子会社で、食品卸や運送業を展開。
同社は、トラックに動態管理端末を設置し、GPSで走行履歴を自動記録するなどして、各車両の運行状況のほか、納品先や物流センターなどでの滞留時間や待機時間などを分析。取引先と協力してトラックの運用方法などを改善し、23年度にはトラック240台分、2億2400万円の改善効果を上げた。
また、バラ積み配送が主流で業務の負担が大きい冷凍物流の改善を図るため、パレットの活用を前提にした関東フローズンマザーセンターを22年1月に稼働。手積み、手降しの作業をなくすことで、大型車でも積み荷の作業が30分以内で終えられるようにした。これによって、関東エリアのみで、年間9180時間の納品作業時間を削減した。
フローズンマザーセンターは23年3月、近畿にも開設され、24年度中に全国6エリア体制とする予定になっている。
このほか、同社の各物流拠点や取引先企業などが物流改善の取り組みを発表する「全国物流改善事例発表会」を毎年開催しており、23年度は特に「物流2024年問題」にテーマを絞った。
発表会では倉庫作業の改善やトラックの走行時間の短縮、効率化など各社、各拠点の取り組みが発表され、同社は取引先などと、それぞれの取り組みを理解し、情報交換するなどしてドライバーや作業員の身体的負担の軽減や職場環境の改善を図っている。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com