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キッコーマンGにSCイノベーション大賞優秀賞

2024年7月16日 (火)

▲サプライチェーンイノベーション、優秀賞(出所:経済産業省)

認証・表彰経済産業省は12日、サプライチェーンの最適化や効率化などに取り組む企業を表彰する「サプライチェーンイノベーション大賞」(製・配・販連携協議会主催)の2024年度優秀賞にキッコーマン食品と総武物流の「トラックドライバーの労働時間短縮に向けた取り組み」が選ばれたと発表した。

キッコーマン食品の全出荷量の半分を占める千葉県野田市の野田DC(在庫拠点)では、倉庫が分散しており、積みまわりがあることから、トラックの滞留が長時間化していた。このため同社は「限られた輸送力を有効に使用できておらず、将来的に運送会社を確保できなくなる」との危機感から、改善に取り組むことになった。

キッコーマングループの物流会社、総武物流で改善プロジェクトを立ち上げ、問題点を洗い出すとともに改善策を検討。その結果、積みまわり順に規則性がなく非効率的だったことが、滞留の原因だったことがわかった。

こうした問題を解決するため、総武物流では全車両に積みまわり順を事前に指示するとともに、全車両の積み込み状況を管理できるシステムを構築。検品作業もドライバーではなく、倉庫作業者が行うことにした。その結果、滞留時間を1台当たり191分から121分へと70分削減できた。

さらに大口取引先に翌々日納品(LT2)への協力を依頼。23年3月からLT2が実現すると、滞留時間をさらに18分短縮できた。これに加え、新倉庫の新設などで工場を集約し、滞留時間を62分にまで短縮。取り組み前に比べ、129分の短縮に成功した。

同社では今後、トラック入場の際の受け付けを不要にするなどして、さらに作業の効率化を図り、滞留時間30分以内の目標を達成するとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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