EC楽天は17日、Rakuten France(楽天フランス)の物流サービス、Rakuten Fulfillment Network(RFN、楽天フルフィルメントネットワーク)が、サービス開始から2年間で大きく伸長したと発表した。2023年第4四半期の受注高は、22年同期と比べ2.5倍にまで拡大したという。
同サービスは、当初は楽天フランスの出店者向けサービスとしてスタートしたが、現在はほぼ半分が外部のEC(電子商取引)プラットフォームの商品を配送しており、新たに導入した自動の外部注文ツールにより、さらに加速傾向にあるという。同サービスを利用している出店者の80%は欧州外に拠点を置き、10%はフランス国外に配送している。
担当者はRFNの強みとして、楽天フランスがフランス国内だけでなく、欧州市場で多くの物流事業者や3PL事業者とつながっており、膨大なネットワークを生かした最良でシンプルな提案を行い、あらゆるECの受注を実質的に管理できることを挙げている。
現在では出店者の注文管理、出荷依頼は完全に自動化されており、出店者が唯一必要な作業は在庫の発送のみとなっている。日本の楽天市場の出店者が欧州で販売する際のサポートについても検討を続けているという。
同サービスのユーザーで中国のロボット掃除機メーカー・Dreame(ドリーミー)の担当者によると、同サービスの導入以前は、中国の倉庫から商品を発送する際は社内システムに手動で注文を登録していた。この作業に数日かかることがあり、出荷まではさらに7‐10日ほどかかったが、同サービスの導入により、出荷にかかる日数は2‐3日に短縮されたという。
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