調査・データ電池や光学部品などの製造・販売を展開するマクセルは29日、物流トラック向けガラス投写型ディスプレイを開発し、NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)と実証実験を実施したと発表した。同社が2023年に開発したブライト・ミラー・ディスプレイ(BM-Display)を応用したもので、文字や映像をフロントガラスに投影して表示する機材。

▲(左)物流トラック向けBM-Displayの外観と(右)実証実験での表示イメージ(出所:マクセル)
ことし5月より、両社は同機材を物流トラックに搭載し、運転時の視点の移動量、移動時間、視点範囲などを定量的に評価。その結果、BM-Displayを搭載すると、搭載しない場合に比べて視点移動量を37%、視点移動時間を39%ほど低減できることが確認できたという。また、表示位置がカーブ時などを含めた運転中の視点移動範囲にあることから、運転時の負荷低減につながることが分かった。
同社は21年より、乗用車向けAR-HUD(拡張現実型ヘッドアップディスプレイ)を量産しており、物流トラック向けBM-Displayは、AR-HUDで培った高効率なバックライト技術をベースに製品の小型化(およそ0.9リットル)と高輝度化を実現し、従来では搭載できなかったトラック、バス、電車など、垂直に近いフロントガラスにも投写できる。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com