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ヤマトHD、入社式「失敗恐れずチャレンジを」

2013年4月2日 (火)

話題ヤマトホ-ルディングスは1日、東京都港区でグループ入社式を行った。今年度はグループ全体で517人が入社。このうち、中核のヤマト運輸は323人を採用した。



■ヤマトHDの木川眞社長による訓示(要旨)
ヤマトグループは創業100周年を迎える6年後の2019年までに「アジアNO.1の流通・生活支援ソリューションプロバイダー」になるという目標を掲げ、「ネットワークの進化」と「地域経済の活性化・地域密着の生涯生活支援」を進めています。

「ネットワークの進化」の柱は4つ。(1)大規模かつ高効率な物流拠点「ゲートウェイ」を活用した大都市圏での当日配送、(2)宅急便アジアネットワークの充実、(3)「沖縄国際物流ハブ」を活用した海外翌日配送、(4)陸海空を結ぶ日本最大級の総合物流ターミナル「羽田クロノゲート」の始動です。

皆さんが入社された今年は、これらが形になる記念すべき年です。また「地域経済の活性化・地域密着の生涯生活支援」では、国や地方自治体などとの連携を強め、ヤマトグループのネットワークを開かれた”プラットフォーム”として提供することで、日本再生に民間企業の立場から貢献していきたいと考えています。

ヤマトグループには、「ヤマトは我なり」「運送行為は委託者の意思の延長と知るべし」「思想を堅実に礼節を重んずべし」という社訓があります。社訓にはヤマトグループのDNAが凝縮されています。

東日本大震災でも、自ら被災した社員がその使命感で、本社の指示を待つことなく自発的に救援物資の輸送を始めました。震災後に発揮された社員一人ひとりの積極的な姿勢と行動は、まさに「ヤマトは我なり」の体現です。

また、震災後、岩手でご高齢者のお買い物支援と見守りを組み合わせた「まごころ宅急便」という新サービスを展開しています。ヤマトグループではこのように、事業を通じて社会と共有する価値を創造する、すなわち事業経営そのものが世のため人のためとなる「CSV(クリエイティング・シェアド・バリュー)」を推進していきます。

皆さんには、2つのことをお願いします。

1つ目は、グループ連携への強い意識です。ヤマトグループ各社には、それぞれが培ってきた独自の強みがあります。IT(情報技術)、LT(物流技術)、FT(決済技術)に代表されるヤマトグループの経営資源を組み合わせることこそ新たなイノベーションの創造につながります。

2つ目は、「為さざるの罪」です。これは、正しいと思ったら失敗を恐れずにチャレンジすることが大切という意味です。ヤマトグループは、若い発想や行動力による新鮮な提案を歓迎します。たとえ失敗しても、反省し工夫を加え修正することでさらに成長することができるのです。

この「為さざるの罪」を贈る言葉とし、お祝いに変えます。