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川崎汽船1Q、荷動き回復基調で増収増益

2024年8月2日 (金)

調査・データ川崎汽船が2日に発表した、2025年3月期1四半期決算は、売上高が前年同期比21.2%増の2676億900万円、営業利益が同58.3%増の307億1700万円、経常利益が58.6%増の748億4600万円、最終利益が96.7%増の725億4300万円と増収増益だった。持分法適用関連会社のオーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE、シンガポール)からの持分法による投資利益の計上額は378億円。

製品物流は、売上高が23.3%増の1511億円、営業利益が49.6%増の664億円。自動車船事業は、半導体と自動車部品の供給不足が解消され、全体的に回復基調が継続。国内物流・港湾事業では、コンテナターミナルの取扱量が前年並みに推移した。国際物流事業では、フォワーディング事業での航空輸送需要が半導体関連をはじめとして緩やかに回復。完成車物流は、オーストラリアでの滞船問題があるものの、需要は依然として高く、保管台数は増加した。

近海事業では、鋼材などは前年同期を上回ったものの、バルク輸送は市況変動を見込んで輸送量が減少し、全体では前年同期並みだった。内航事業では、建築部材の荷動きが増加し、輸送量は前年同期を上回った。コンテナ船は、北米での個人消費の勢いと、欧州でもインフレ緩和による個人消費の持ち直しにより荷動きは回復。一方で、中東情勢に起因する喜望峰経由の迂回ルート利用の長期化を背景とする船腹需給のひっ迫感が強まり、また一部地域ではコンテナの不足も発生したことから短期運賃が上昇した。

ドライバルクは、売上高が22.6%増の883億円、営業利益は5.1倍の76億円。大型船市況は、大西洋地域から東アジア向けの鉄鉱石やボーキサイトの堅調な輸送需要に加え、5月には西オーストラリアからの鉄鉱石輸出が増加するなど、総じて堅調に推移。中・小型船市況は、南米穀物生産の端境期にもかかわらず輸出量は多く、太平洋地域でも石炭が順調に出荷され、市況は底堅く推移した。

通期業績は、売上高が前年比6.5%増の1兆200億円、営業利益が同21.2%増の1020億円、経常利益が65.8%増の2200億円、最終利益が2.1倍の2100億円を予想する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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