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神奈川県、NOX・PM総量削減計画を策定

2013年4月10日 (水)

行政・団体神奈川県は9日、自動車NOx・PM法に基づき神奈川県自動車排出窒素酸化物(NOX)、粒子状物質(PM)総量削減計画を策定したと発表した。

これまでは、2003年7月に策定した前計画で10年度を目標年度として、すべての常時監視測定局で二酸化窒素(NO2)、浮遊粒子状物質(SPM)の環境基準達成を目指してきたが、11年度にNO2は常時監視測定局92局中91局で環境基準を達成し、SPMはすべての常時監視測定局で環境基準を達成した。

しかし、県では「継続的・安定的に達成しているとは言いがたい」として、11年3月に国が定めた「総量削減基本方針」を受け、15年度を中韓目標年度、20年度を最終目標年度とした新たな計画を定めたもの。

今後は、新計画に基づき、国、県、市町村、県警、道路管理者、関係団体、荷主、発注者、運送事業者などが連携して環境基準の達成に取り組む。

新計画では、自動車NOx・PM法に定める対策地域を含めた県内全域を対象に、これまで一度も環境基準を達成していない川崎市川崎区の池上新田公園前測定局を含め、すべての常時監視測定局で15年度までにNO2、SPMの大気環境基準達成を目指す。

20年度には、常時監視測定局がない地点でも、簡易測定や大気環境シミュレーションで確認することにより、県内全域で大気環境基準を確保する。

この目標を達成するため、ディーゼル車運行規制などで自動車から排出されるNOXなどを抑制するほか、低公害車の普及促進、エコドライブの普及推進など環境に配慮した自動車の使用を普及させる。

また、物流効率の向上、道路整備など自動車の流れを改善する取り組みや、NO2高濃度情報の発信、運送事業者などに対する低公害車の使用要請など川崎市臨海部で局地汚染対策を行う。

毎年、施策の進捗状況を評価し、その結果を公表するとともに、15年度時点で大気環境の状況を評価し、必要に応じて計画を見直す。

■計画の詳細は下記URLを参照。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f70265/