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日本郵船、舶用発電機の省エネ技術を実証

2024年8月20日 (火)

調査・データ日本郵船は20日、MTI、大島造船所、寺崎電気産業、ダイハツディーゼルと共に、2023年4月からことし4月にかけて、同社が運航するばら積み船の「WHITE PRINCESS」で、発電機の周波数を状況に応じ下げて省エネ効果を生み出す「Hz Naviシステム」(ヘルツナビシステム、Hz Navi)の実証試験を実施したと発表した。

▲Hz Navi画面サンプル(クリックで拡大、出所:日本郵船)

実証試験では、Hz Naviモード(57ヘルツ)を起動した状態での燃料消費量の計測と安全性評価を実施し、発電機で10%の省エネ効果を確認した。実証試験中に異常事態は発生しなかった。

現在の発電機は、供給電力の周波数に連動して動作するポンプやモーターなどの船内機器が、想定される最悪の条件下でも十分なパフォーマンスを発揮できるよう設定されており、通常航海中の常用周波数での運転は余分な電力を消費している。そのため、状況に応じて発電機の周波数を下げることで燃料消費量を抑えるシステム開発が課題である。

Hz Naviは船内の状況に応じて発電機の周波数を、船級ルールで定める範囲内で調整できるため、発電機の燃料消費量削減が可能なシステムで、日本郵船と常石造船の共同特許技術を活用している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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