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三菱重工と双日、タタルスタン向けプロジェクトを受注

2010年11月11日 (木)

荷主三菱重工業と双日は11日、中国化学工程集団公司と共同で、ロシアのタタルスタン共和国の合資会社アンモニ社から、アンモニア・メタノール併産の大規模な尿素肥料プラント建設プロジェクトを受注した、と発表した。

 

受注総額は10億ドル強で、正式な契約調印は13日に行われる。ロシアでの新規大型肥料プラントの建設は、1991年以降20年ぶり。

 

今回の尿素肥料プラントは、モスクワ東方約1000キロメートルに位置する同共和国のメンデレエフ市に建設される。天然ガスを原材料として、アンモニアとメタノールを併産することが可能なプラントで、併産タイプとしては世界最大級。製造能力はアンモニア単独で日産2050トン、併産で同1382トン、メタノール668トン。

 

生産開始は2015年の計画。今回の受注は、基本・詳細設計、機器調達、建設工事を含む、ロシアでは異例のEPC(設備一括請負)契約。このうち、三菱重工業はコンソーシアムのリーダーとして基本・詳細設計、機器調達、据付・試運転指導員派遣を手掛け、双日はロシアでのビジネス実績を生かして関係者間の調整や輸送業務などを担当する。