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完全自動化目指すダイフク、小規模導入対応も

2024年9月10日 (火)

イベントマテハン機器開発大手のダイフクは、「国際物流総合展2024」展示ブースにて、報道者向けのプレゼンテーションを実施。「(物流現場の)完全自動化を目指す」ビジョンを掲げ、今後展開する予定のソリューションを紹介した。

▲荷物運搬用ロボット「SOTR」

まずは、荷物運搬用のロボット「SOTR」(SORTING TRANSFER ROBOT)。このシリーズはS、M、Lの3サイズが展開予定だ。小型(Sサイズ)のロボットはピース仕分け用で、毎分180メートルのスピードで走行可能。会場でも機敏に動く様子を見ることができた。現場の担当者によれば、大規模な導入はもちろん、10台からの小規模導入も可能とのことで、あらゆる物流現場にフィットするポテンシャルを秘めている。ケース単位の運搬を想定してつくられたMサイズ、パレットの運用を前提とし、1トンまでの重さに耐えることができるLサイズも展示された。

半導体製造現場の自動化を企図する「CLW-08K」は、今まで人が担っていた半導体の運搬をより安全・確実に行えるという特徴を持つ。現場担当者によると「従来、半導体製造の現場は人海戦術で成り立っていたが、人手不足で自動化のニーズは急速に高まっている」とのこと。

次に紹介された「TRVS」は、6.5トンの耐荷重を誇り、完成した自動車をそのまま搬送できる。従来、自動車の生産ラインは固定されており、共通する工程があったとしても、車種ごとに異なるラインを用意する必要があった。しかしこの機器を使えば、ユニークな部分だけラインを分離することができるため、作業効率の大幅アップが見込める。


▲(左から)「CLW-08K」、「TRVS」(出所:ダイフク)

また、空港で手荷物を滑走路まで自動で輸送するシステムや、荷物を仕分けする機器などが紹介された。

ロボットの小規模導入も可能とすることから、ダイフク自身も今すぐ「完全自動化」が実現するとは考えていないだろう。しかし、マテハン機器の滑らかな動きを目にするにつけ、その「未来」は案外近いところにあるのかもしれない、と感じた。

24年ならではの出会い、つながりの場が物流展だ

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LOGISTICS TODAY編集部
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