国際オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE、シンガポール)、HMM(韓国)、陽明海運(ヤンミン、台湾)の3社は9日、新たに「プレミア・アライアンス」を結成することを発表した。
2017年に商船三井、日本郵船、川崎汽船の邦船3社は、陽明海運、ハパックロイド(ドイツ)と「THE alliance」(ジ・アライアンス、TA)を結成。邦船3社がONEを結成後、HMMがこれに合流した。TAは2025年までの期限での提携関係で、ハパックロイドは同2月以降、船腹量世界2位のAPモラー・マースク(デンマーク)とのアライアンス「ジェミニ・コーポレーション」を結成することを発表していた。
船腹量世界2位のマースクと、船腹量5位から7位に下がると見られているハパックロイドが組むことで、ジェミニの船腹量は340万TEUとなり、アライアンスとしては船腹量3位となる。ハパックロイドが抜けたTAは305.6TEUで船腹量は4位となり、アライアンスの存続が危ぶまれていたが、このたびプレミア・アライアンスとして存続する形になった。
今回のTA継続に伴い、MSC(スイス)の船腹スペース提供を受ける。海運に詳しい拓殖大学の松田琢磨教授によると、「プレミア・アライアンスは規模が小さなアライアンスなので欧州航路のカバレッジが弱い。MSCの25スロットを使って、欧州航路を2路線運行し、ウィークポイントをカバーする狙い」だという。
11日にはマースクが、ジェミニ・コーポレーションの運航としてスエズ経由、喜望峰経由で300万TEUを超える便を運航することを発表。主要港からのシャトル便も運航し、旺盛な海運需要に応える。
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