環境・CSR廃棄物処理事業を展開するマツダ(神戸市東灘区)は11日、帝人フロンティア(大阪市北区)やシモジマ(東京都台東区)と、野球やサッカーなどのスタジアムで回収したプラスチックカップやペットボトルなど再生可能な原料資源を一部使用した「リサイクルごみ袋」をスタジアムで再び使用する循環型リサイクルの取り組みに参画すると発表した。
プラスチック製品の中でも使用済みPETカップは、印刷インクや汚れがあるため、リサイクルが難しいとされているが、帝人フロンティアとシモジマは共同で、そうしたPET樹脂とポリエチレンを原料としたごみ袋の製造法を開発した。
現在、兵庫県西宮市にある甲子園球場で回収されたプラスチックカップ10%のほか、ペットボトルを20%、ポリエチレンの再生原料を35%配合したごみ袋を製造しており、再生原料65%とリサイクル率が高く、通常のポリ袋に比べてCO2排出量を15%削減できる。
このゴミ袋は「エコマーク」を取得した「グリーン購入法適合商品」で、2022年4月から西宮市の指定ごみ袋となっているほか、甲子園球場内でも使用されている。帝人フロンティアによると、プラスチックカップをリサイクルした再生原料を使用したごみ袋を、排出元で再び使用しているのは、日本では、この取り組みだけだという。
マツダはスタジアムなどの大規模集客施設で分別された、カップやボトルなどの収集を担っており、すでに大阪・神戸間を中心に複数の循環型リサイクルの取り組みに参画している。今後も取り組み先や扱い原料を拡大していく。
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