ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は12日、これまで搭載部品のデータ改ざんが確認されていた3車両所の564車両に加え、新たに67車両で不正が確認されたと発表した。同社は11日、データ改ざんが確認されていた564車両のほかにも、300車両にデータ改ざんされた部品が搭載されている可能性があるとし、一斉検査のために一時的に全貨物列車の運行を休止していた。
不正があったのは、車輪と車軸からなる輪軸の組み立て時の、車輪と大歯車の圧入作業。北海道支社輪西車両所、関東支社川崎車両所、関西支社広島車両所の3車両所で、圧入力が基準値を超過しているにも関わらず検査を終了、あるいは基準値内の数値への差し替えを行っていた。
検査結果データが基準値を超過していた輪軸を搭載していた計631車両については運用停止を続行し、車軸の検査を実施する。不正行為を行っていた車両所での輪軸組み立て作業は、作業体制が再整備されるまで作業を停止するとしている。
検査をパスした全車両は通常通り運行を再開しているが、一時的な全車両の運行停止、そして631車両の運用停止による影響は少なくないようだ。JR貨物によれば、長時間運転を見合わせたことや、不正のあった貨車の抜き取り作業などがあるため、列車の整理に時間がかかり、今後も遅延した状態が続くと見込まれている。また、運用停止となった貨車の分、列車に乗り切らないコンテナが出てくる可能性も指摘している。
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