
▲PUDU D7(出所:プードゥ・ロボティクス)
サービス・商品商用サービスロボットを展開するプードゥ・ロボティクス(中国)は20日、最新のセミヒューマノイドロボット「PUDU D7」を発表した。PUDU D7は、高度なAI(人工知能)技術と高可動域のアームを搭載し、多様な業務に対応可能な汎用ロボットで、特にサービス業や物流業界に向けた新たなソリューションとして注目されている。
PUDU D7の発表は、同社がことし5月に打ち出したセミヒューマノイドロボット戦略の一環であり、飲食店や宿泊施設などのサービス業から、倉庫や工場といった産業まで、幅広い業界での利用が見込まれている。特に物流分野では、PUDU D7のバイオニックアームによるエレベーター操作や物品輸送、仕分け作業の自動化が期待されている。
ロボットは身長165センチ、体重45キロで、最大10キロの荷物を持ち上げることができる。また、全方位移動が可能で、最高速度は毎秒2メートル、傾斜10度までなら安定して走行できる。物流センター内での効率的な物品移動や、工場内の軽作業の自動化を実現する。
PUDU D7は、物流現場での活用を意識した設計がなされており、1キロワット時を超えるバッテリーを搭載し、8時間以上の連続稼働が可能。これにより、長時間にわたる倉庫内作業や配送センターでの仕分け作業が可能となり、労働力の不足が叫ばれている物流業界にとって、大きな助けとなる。特に、ロボットが学習を続ける機能を備えており、業務効率が向上するだけでなく、現場の状況に合わせた適応力も高い。階層型のAI制御システムにより、リアルタイムの感覚に基づくアクションと、戦略的なタスクの両方を管理することで、物流業務での複雑なタスクにも対応できる。
同社は今後、セミヒューマノイド、ヒューマノイドロボットの開発をさらに進め、物流業界だけでなく、ほかの産業にも応用できる技術を提供していく方針を示している。これにより、同社は世界のサービスロボット市場での競争力を強化し、特に自動化が進む物流分野での存在感を高める狙いだ。PUDU D7の本格的な商品化は2025年を予定しており、物流を含むさまざまな業界での導入が期待されている。
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