
▲小牧北第2PDセンター外観
拠点・施設センコー(大阪市北区)は2日、愛知県小牧市に「小牧北第2PDセンター」を開設した。
同センターは東名高速道路、名神高速道路、名古屋高速小牧線・小牧IC(インターチェンジ)、小牧北ICからそれぞれ2.4キロメートル、車で7分の距離。関西圏まで2時間半、北陸までは3時間、関東までも4時間半でリーチできる。ドライバーの労働時間規制を受け、中継拠点となる物流施設の需要が高まりつつあるなか、魅力的な立地といえる。同施設は小売業を主とするテナントが入居する予定。
このほか、24年問題対策として同施設はバース受付システム「MOVO Berth(ムーボ・バース)」を導入。トラックの荷待ち時間削減と、入出庫の効率化を目指す。
また計1980平方メートル分の保管能力を有する危険物倉庫2棟を併設。同社は小牧エリアで複数の拠点を置いているが、このエリアで危険物倉庫を設置するのは初めてのこと。リチウムイオンの旺盛な流通需要に応えたもの。
センコーはすでに同エリアに小牧PDセンター(愛知県小牧市)、同施設内に増設された小牧第2PDセンター(同)、新小牧PDセンター(愛知県大口市)を構えているが、いずれも隣接エリアにあり、混載での輸送効率向上も望める。

▲「小牧北第2PDセンター」施設見学会の様子
同社の物流施設が小牧に集中しているのは、同社がは昭和30年ごろから周辺地域で業務を展開してきており、土地の確保がしやすかったという経緯がある。結果的に複数の物流施設が1か所に集まったことについては、同社の加藤和大氏(小牧北支店岐阜羽島センターセンター長)いわく「(荷主に対して)複数拠点をまたいだ人的支援ができる」というメリットを生み出したという。閑散期の倉庫から繁忙期の倉庫への作業員の動員など、倉庫ごとの波動を倉庫側で吸収できることは、安定したサービスにもつながるといえる。

▲祝賀会で話す代表取締役社長の杉本健司氏
加藤氏はまた、導入した仕分けソーターの高い性能を強調。このソーターは1時間に1万C/S(ケース)の仕分け能力を誇り、「グループ内でもトップクラスの性能」(加藤氏)を誇るというもの。代表取締役社長の杉本健司氏も「物流業界が人手不足に陥るのは確実。庫内の自動化、マテハン機器の導入などで対応していくしかない」とし、庫内の省人化にいっそう力を入れる姿勢を示した。

▲仕分けソーター
杉本氏は「昨今の物流施設はいかに環境に配慮しているかで評価される」と、現代的な物流拠点のあり方を提示。事業者間の競争を生き残るには、企業として環境問題に取り組み、イメージアップを図る必要があるとした。小牧北第2PDセンターの屋上には太陽光発電のパネルが4030枚設置される予定。
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