サービス・商品物流に関する社会課題を解決するため、日野自動車が中心となって設立したNEXT Logistics Japan(NLJ、東京都新宿区)は15日、物流における社会課題の解消・効率化の実現に向け、Inspired量子技術を用いた世界初の物流最適化システム「NeLOSS(ネロス)」シリーズを発売すると発表した。
Inspired量子技術は、量子コンピュータの技術を疑似的に再現することで、大規模で複雑な組合せ最適化問題を高速で解く。同社はシリーズの第1弾として、「配車×積付けの最適化」バージョンを同日から発売する。
これまで、主に人の経験や勘に頼り、数時間かかっていた配車と荷物の組み合わせを割り出す複雑な業務を、同技術を活用することで、数十秒から数分で最適な組み合わせを提示する。緻密で高い積載率を実現する運行計画を策定できるだけでなく、配車×積付けの案を作成する時間を大幅に短縮して、省人化を促進する。
今回の発売は、一部の事業者を対象にした先行販売で、実際のオペレーション環境での利用を通じて、システムの実装効果やサービス形態、商流のあり方などを検証したうえで、今後、段階的に対象ユーザーを拡大し、来年春から一般販売に移行していく。
今後、同社では「最適な運行計画」「最適なダイヤグラム設計」「他社荷物との共同配送設計」を提案するシステムの開発、販売を進めていき、シリーズ化して販売していく計画で、「物流業界が直面している労働者不足の問題にも効果的な解決策を提供する」としている。
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