アパレル住金物産は9日、ミャンマーでコート・ジャケットなどの布帛製品の製造を行っているスーツスターの株式80%を5月に取得した、と発表した。住金物産がミャンマーで直接投資するのは初めて。
同国の開放・民主化が進みつつあることから、さらに強固な生産体制を構築するため、日本向け生産に適したスーツスター社を自社工場としたもので、今年度は60万着を生産する計画。
住金物産のOEM生産能力は12年度で330万枚となっていたが、今回の投資により、早期に700万枚体制を確立する。
同社はASEAN諸国で繊維製品のOEM生産拠点強化を図っており、ミャンマーでは2005年からOEM生産を開始。11年には、スーツスター社と生産ライン保証契約を締結し、日本向けコート・ジャケットなどの布帛製品の生産を開始した。
スーツスター社以外の3社とも生産ライン保証契約を締結し、布帛製品、カットソーなどの生産を行っており、12年2月には現地の総合物流会社「ミャンマー・ラウンド・ザ・ワールド・ロジスティクス社」と提携。繊維製品のOEM生産で生産管理業務などを開始している。